新たな住宅を探している中で、「C値」という単語と遭遇したことはありませんか。
初めてC値という単語を見ても、全く何のことを指しているのかが分からないかもしれませんが、家を探す上でC値は非常に重要なものです。
そこで、今回は「C値とは何だ」と思われている方に向けて、C値の概要やC値の重要性についてご紹介します。
□そもそもC値とは?
そもそもC値とは、住宅全体でどれくらの隙間があるのかを示した値です。
つまり、住宅における気密性の高さを示す指標の1つです。
C値は、住宅の隙間の合計面積を住宅の延べ床面積で割ることで算出できます。
具体例を挙げると、住宅の隙間の合計面積が400平方センチメートル、住宅の延べ床面積が100平方メートルである場合、C値は4であると算出できます。
□C値が重要である理由について
では、どうしてC値を把握しておくことが重要なのでしょうか。
以下では、C値を把握することが重要な理由をご紹介します。
*省エネルギーにつながる
住宅の気密性が高いと、過度な冷暖房の使用を防げるという大きなメリットがあります。
一方で、気密性が低いと、過度な冷暖房を使用してしまう場合があり、結果的に光熱費が無駄にかかってしまうことがあります。
それは、冷暖房を使用して、せっかく部屋を暖めたり冷やしたりしても、空気が外に逃げてしまったり、逆に外の空気が室内に入ってきてしまうからです。
そのため、気密性を高めることで、省エネルギーにつながります。
*壁内における結露を防ぐ
気密性が低いと、湿気が室内に入り込み、湿度のコントロールが難しくなり、結果的に結露が壁内で生じてしまうことがあります。
壁内で結露が生じてしまうと、壁内の腐食が進んだり、腐朽菌が繁殖したりする可能性があります。
そのため、壁内における結露を防ぐために気密性を高めることは意識しましょう。
*大気汚染物質の侵入を防ぐ
住宅に隙間が多いと、換気口にフィルターをつけていても、大気汚染物質が室内に侵入してしまうことがあります。
そのため、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、室内の空気をきれいに保つために気密性を高めることが大切です。
□まとめ
今回は、C値の概要とC値の重要性についてご紹介しました。
そもそもC値とは、住宅における気密性を示すための数値であり、隙間の合計面積を延べ床面積で割ることで算出できます。
気密性を高めることのメリットとして、省エネルギーにつながること、結露を防ぐこと、大気汚染物質の侵入を防ぐことが挙げられます。
そのため、C値を把握して、いかに気密性を高められるかを考えることがおすすめです。