高気密高断熱住宅の防音性について解説します!

室内の温度環境を快適に保てる高気密高断熱住宅は、非常に高い人気を集めています。
高気密高断熱住宅に関して、「気密性が高いなら、なんとなく防音性も高くなるのではないか。」と考えられている方も多いかもしれません。
今回は、高気密高断熱住宅と防音性の関係性について解説します。

また、高気密高断熱住宅にはデメリットもあり、事前にそれらを把握しておくことで、高気密高断熱住宅での暮らしをより快適にできます。
そのため、デメリットについてもご紹介しますので、是非参考にしてください。

□高気密高断熱住宅と防音性の関係

高気密高断熱住宅の特徴である「気密性の高さ」は、「防音性」と「断熱性」と深く関連しているため、以下で詳細について解説します。

*気密性と防音性の関係性

気密性が高ければ高いほど、防音性も向上します。
気密性とは、気体の流出入を防ぐ密閉度の高さを指すため、気密性が高いと、その分、室内の音が外に漏れることや、外部の音が室内に侵入することが減少します。
そのため、住宅周辺において騒音トラブルがある場合や、住宅内で騒音を立ててしまう可能性がある場合は、気密性を上げることに着目すると良いでしょう。

*気密性と断熱性の関係性

気密性が高まると、断熱効果も同様に高まります。
また、断熱材を利用して断熱効果を高めようとしても、気密性が低ければ、断熱効果はそこまで向上しません。
そのため、断熱効果を上げたい場合は、気密性との関係性も考慮しておくことが大切です。

□気密性が高いことで生じるデメリット

気密性を高めることで、以下のようなデメリットも生じてしまいます。
デメリットと共に、対策方法についてもご紹介しますので、是非参考にしてください。

*カビが発生しやすいこと

気密性が高まると、空気の循環が悪化してしまうため、湿気がこもりやすくなり、結果としてカビが発生しやすくなります。
そのため、対策としては、24時間自動換気システムを設置することや、定期的に換気をすることがおすすめです。

*ドアや窓の開閉時に重さを感じること

気密性が向上すると、室内と室外の気圧に差が生まれてしまうため、ドアや窓の開閉時に多少の重さを感じる場合があります。
そのため、給気口を開けたり、換気扇を弱めたりすることで、室内と室外の気圧のバランスを調整することが、対策として挙げられます。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅の防音性について解説しました。
気密性の高さは、防音性と断熱性と深く関連しているため、防音性や断熱性を高めたい場合は、気密性にも着目する必要があります。
また、気密性が高いことで生じるデメリットと対策についてもご紹介しましたので、是非この記事を参考に、事前に対策を講じてみることをおすすめします。

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