注文住宅をお考えの方で、外壁にどんな素材を使用しようか迷っている方はいらっしゃいませんか。
素材の中でも、外壁に用いられるガルバリウム鋼板について知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、ガルバリウム鋼板のメリットをご紹介します。
□ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウムとは、1972年にアメリカで開発されたメッキ鋼板の名前です。
ガルバリウムは、鉄板にアルミニウムを55%、亜鉛を43.4%、ケイ素を1.6%の割合で吹き付けてメッキして作られています。
ガルバリウムはステンレス鋼板よりは防食性で劣っていますが、価格を抑えられます。
そのため、広い面積を覆う建材として人気です。
また、耐久性、断熱性、防音性に優れているため、住宅の外壁に加え、屋根や雨樋、ベランダまわりにも使われています。
しかし、メッキを施している性質上、他の金属と接触して傷がつくと、そこから腐食が進む可能性があるので、ガルバリウム鋼板を使用する際は気をつけましょう。
価格としては、1平方メートル当たり約5000円~6000円が相場です。
□ガルバリウム鋼板のメリットとは
ガルバリウム鋼板のメリットとして、まずはメンテナンスが簡単なことが挙げられます。
ガルバリウム鋼板は水で流したり、モップで優しく汚れを落としたりと、日々簡単なメンテナンスをするだけで、20年以上持ちます。
サイディングと比較すると分かりやすいかもしれませんが、サイディングの場合、10年に一度は足場をかけて塗り替えをする必要があります。
また、外壁塗装後にピンボールと呼ばれる小さな穴ができ、そこから水分や紫外線が入り込んで、外壁の劣化や塗装の剥がれが生じてしまうのですが、ガルバリウム鋼板では発生しません。
次に、デザイン性が高いメリットがあります。
ガルバリウム鋼板は、薄く、着色性に富んでいるため、スタイリッシュな印象を与えてくれます。
また、他の建材では実現しづらい黒や暗めの色も存在しており、付近の住宅とは少し異なる特別感を出したい方や、カッコいい住宅に住みたいと考えている方にはおすすめでしょう。
最後に、耐震性が優れていることが挙げられます。
ガルバリウム鋼板は非常に薄い金属の板であるため、サイディングに比べて圧倒的に軽く、かつ丈夫です。
そのため、地震に強い外装材や屋根材に使われることもあります。
□まとめ
今回は、ガルバリウム鋼板のメリットをご紹介しました。
今まで、住宅に使う外壁の素材について考えたことがなかった方が、いらっしゃるかもしれません。
しかし、建材にはそれぞれ特徴があるため、自分の理想の住宅に必要な素材を見つけるために、一度他の建材も調べてみてはいかがでしょうか。